プログラミング再入門

プログラミングをもう一度ちゃんと勉強する読書ノート

Scheme手習い はじめに

『この本の目的は、読者に再帰的に考えることを教えることにある。』Schemeを教えるための本ではなくて再帰を教えるためにSchemeを選んだだけとの事。

『この本は、Schemeプログラムの面白い例についての、読者と筆者たちとの対話になっている。』とあります。また、この本独特の形式として各ページの左右に対話形式で話が進められるので、各ページは先生と生徒の対話であると思い勝ちですがどうもそうではない様です。

第2章に『次の関数のうちいくつか(必ずしも全部ではありませんが)を使ってlat?を書いて下さい。car cdr cons null? atom? eq?』『わからなくてもかまいません。まだいくつかの材料が不足しています。次の質問に行きましょう。がんばってください。』とあります。日本語ではもう一つ判然としないし自信が持てないのですが、幸運にもGoogle Booksのプレビューにこの部分の原文が見られます。左側に「Write the function lat? using some but not necessary all, of the following functions.car car cons null? atom? eq?」とあり間違いなく先生なのですが、その右側には「You were not expected to be able to do this yet, because you are still missing some ingredients. Go on to the next questions. Good luck.」とあり、どうやらこちら側も先生です。

つまりこの本は二人の先生が対話(漫才?)をしながら生徒に語りかけていると理解した方がしっくり来ます。